コンテンツがインデックスされないと何が起きるのか
コンテンツがインデックスされない原因は技術的設定ミスだけでなく、量産による品質低下や記事間の一貫性のなさがサイト全体の評価を下げているケースも多く、設定修正だけでなくコンテンツ品質を担保する仕組みを整えることで根本解決につながります。これが本記事の結論です。
インデックスとは、クロールで収集したページ情報を検索エンジンのデータベースに登録することです。インデックスされなければ、どれだけ良質な記事を作成しても検索結果に表示されることはありません。
2025年のSEO統計によると、Google検索トップ3のクリックシェアは68.7%を占め、2ページ目のクリック率は0.78%にとどまります(グローバル統計のため日本市場との差異がある可能性があります)。また、検索1位のCTR(クリック率)は10位の10倍とも言われています。つまり、インデックスされないことは、検索流入の機会を完全に失うことを意味します。
この記事で分かること
- インデックスの仕組みとインデックスされない原因
- 技術的設定ミスの確認方法とチェックリスト
- コンテンツ品質が原因のケースとその対策
- 原因特定から対策までの実践的なフロー
「技術設定を直したはずなのにインデックスされない」という場合、品質面に根本原因がある可能性があります。本記事では、技術面と品質面の両方から原因を特定する方法を解説します。
Googleインデックスの仕組み|クロールからランキングまで
Googleの検索エンジンは、「クロール」「インデックス」「ランキング」の3つのステップでWebページを処理しています。インデックスされない問題を解決するには、まずこの仕組みを理解することが重要です。
クロールとは、検索エンジンのボット(クローラー)がWebページを自動で巡回・収集するプロセスです。Googlebotと呼ばれるクローラーが、リンクを辿りながらインターネット上のページを発見し、その内容を収集します。
収集されたページ情報は、次にインデックスの対象として評価されます。Googleがそのページを「ユーザーにとって価値がある」と判断した場合にのみ、検索エンジンのデータベースに登録(インデックス)されます。
インデックスされたページは、検索クエリとの関連性や品質に基づいてランキングされ、検索結果に表示されます。このいずれかのステップで問題が発生すると、ページはインデックスされません。
クロールとインデックスの違い
ここで重要なのは、「クロールされた」と「インデックスされた」は同じ意味ではないという点です。
クローラーがページを訪問して情報を収集しても、そのページがインデックスに登録されるとは限りません。Googleは収集した情報を分析し、インデックスに値するかどうかを判断します。
以下のようなケースでは、クロールされてもインデックスから除外されることがあります。
- 技術的な設定でインデックス除外が指示されている
- コンテンツの品質がGoogleの基準を満たしていない
- 他のページと内容が重複している
- サイト全体の評価が低く、クロール優先度が下がっている
つまり、インデックスされない原因は「技術的阻害要因」と「品質的阻害要因」の2つに大別できます。
技術的設定が原因でインデックスされないケース
まず確認すべきは、技術的な設定ミスによってインデックスが阻害されていないかどうかです。以下のチェックリストで主要な技術的原因を確認してください。
【チェックリスト】インデックスされない原因チェックリスト(技術面)
- robots.txtでクローラーのアクセスがブロックされていないか
- noindexメタタグが誤って設定されていないか
- canonicalタグが正しいURLを指定しているか
- サーバーエラー(5xx)が発生していないか
- ページの読み込み速度が極端に遅くないか
- モバイルフレンドリーな設計になっているか
- HTTPSで配信されているか
- 内部リンクが適切に設定されているか
- XMLサイトマップにページが含まれているか
- Search Consoleでエラーが報告されていないか
robots.txt・noindex・canonicalの設定ミス
robots.txtは、クローラーのアクセスを制御するテキストファイルです。誤った記述があると、意図せずクローラーをブロックしてしまい、インデックス阻害の原因になります。
例えば、以下のような記述があると、サイト全体がクロールされなくなります。
User-agent: *
Disallow: /
noindexは、検索エンジンにインデックス除外を指示するメタタグです。HTMLのhead内に以下のような記述があると、そのページは検索結果に表示されません。
<meta name="robots" content="noindex">
CMSの設定やテンプレートで意図せず設定されているケースがあるため、個別ページのソースコードを確認することが重要です。
canonicalは、重複コンテンツの正規URLを指定するタグです。誤ったURLを指定していると、本来インデックスされるべきページが除外されてしまいます。
Search Consoleでのインデックス状況確認方法
URL検査は、Google Search Consoleの機能で、特定URLのインデックス状況やクロール情報を確認できます。
Search Consoleにログインし、左メニューから「URL検査」を選択して、確認したいURLを入力します。インデックス済みかどうか、問題があれば何が原因かが表示されます。
サイト全体のインデックス状況を把握するには、「ページインデックス登録レポート」を確認します。インデックスされているページ数、インデックスされていないページとその理由が一覧で表示されます。
なお、「site:自分のサイトURL」でGoogle検索することで簡易的にインデックス状況を確認することもできますが、正確な数値を把握するにはSearch Consoleの利用が推奨されます。
コンテンツ品質が原因でインデックスされないケース
技術的な設定に問題がないにもかかわらずインデックスされない場合、コンテンツ品質に根本原因がある可能性があります。
よくある失敗パターンとして、robots.txtやnoindexの設定を確認し、インデックス登録リクエストを繰り返し送り続けているが、根本的なコンテンツ品質(薄い内容、主張のブレ、ターゲット不明確)を改善しないまま量産を続けてしまうケースがあります。このアプローチでは問題は解決しません。
「技術設定を直せばインデックスされる」という考え方は誤解です。Googleは「ユーザーにとって価値のあるページ」をインデックスする方針であり、低品質なコンテンツは技術的に問題がなくてもインデックス対象から除外されることがあります。
E-E-A-Tは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の略で、Googleの品質評価基準として知られています。この基準を満たさないコンテンツは、インデックスされにくい傾向があります。
量産による品質低下と記事間の一貫性のなさ
「記事を量産すればインデックス数が増える」という考え方も誤解です。むしろ、低品質なコンテンツを大量に公開すると、サイト全体の評価が下がり、結果的にインデックスされるページが減少することがあります。
以下のような問題があると、サイト全体の評価に悪影響を及ぼします。
- 記事ごとに主張がバラバラで一貫性がない
- ターゲット読者が不明確なコンテンツが混在している
- 同じようなテーマの記事が重複して存在している
- 情報が浅く、読者の疑問を解決できていない
これらの問題は、1記事ずつの修正ではなく、コンテンツ戦略全体の見直しが必要になることが多いです。
オリジナリティの欠如と薄いコンテンツ
独自の経験や視点がないコンテンツは、Googleに価値を認められにくい傾向があります。他サイトの情報を寄せ集めただけの記事や、一般的な情報を浅くまとめただけの記事は、インデックスから除外されやすくなっています。
近年では、E-E-A-Tを強化したオリジナルコンテンツの重要性がますます高まっています。特に「Experience(経験)」の要素が重視されており、実際の経験に基づく独自の知見を含むコンテンツが評価される傾向にあります。
インデックス問題の原因特定と対策の進め方
インデックスされない原因を特定し、適切な対策を講じるためには、技術面から品質面へと順番に確認していくことが効率的です。
【フロー図】インデックス問題の原因特定フロー
flowchart TD
A[インデックスされていないページを発見] --> B[Search ConsoleのURL検査を実行]
B --> C{クロールされているか?}
C -->|No| D[robots.txt・サーバーエラーを確認]
C -->|Yes| E{インデックス除外の指示があるか?}
E -->|Yes| F[noindex・canonicalを確認・修正]
E -->|No| G{コンテンツ品質に問題はないか?}
G -->|問題あり| H[コンテンツの改善・リライト]
G -->|問題なし| I[インデックス登録リクエストを送信]
D --> J[技術的問題を修正]
F --> J
J --> I
H --> K[改善後にインデックス登録リクエスト]
I --> L[数日〜数週間後に再確認]
K --> L
まず技術的な問題がないかを確認し、問題があれば修正します。技術的な問題がない場合は、コンテンツ品質の見直しが必要です。品質に問題がある場合、インデックス登録リクエストを送っても解決しないことが多いため、コンテンツ改善を優先してください。
インデックス登録リクエストの正しい使い方
Search Consoleの「インデックス登録をリクエスト」機能は、クロールの優先度を上げる依頼であり、インデックスを保証するものではありません。
技術的な問題を解決した後、または新規ページを公開した後にリクエストを送ることで、より早くクロールされる可能性があります。ただし、コンテンツ品質が原因でインデックスされていない場合、リクエストを何度送っても解決しません。
また、リクエストを送ったからといって必ずインデックスされるとは限りません。Googleは最終的に、そのページがインデックスに値するかどうかを独自の基準で判断します。
まとめ:インデックス問題は技術と品質の両面から対策する
コンテンツがインデックスされない問題を解決するには、技術面と品質面の両方から原因を特定し、対策を講じることが重要です。
対策のポイント
- まずはSearch Consoleで現状を確認: URL検査とページインデックス登録レポートで、インデックスされていないページとその理由を把握する
- 技術的問題を優先的に解決: robots.txt、noindex、canonical、サーバーエラーなどの技術的設定を確認・修正する
- 品質面の見直しも忘れずに: 技術的問題がないのにインデックスされない場合は、コンテンツの品質改善に取り組む
- サイト全体の一貫性を確保: 個別記事の修正だけでなく、コンテンツ戦略全体を見直すことでサイト評価を向上させる
技術的設定ミスだけでなく、量産による品質低下や記事間の一貫性のなさがサイト全体の評価を下げているケースも多くあります。設定修正だけでなく、コンテンツ品質を担保する仕組みを整えることで、インデックス問題の根本解決につながります。
