診断コンテンツの作り方と効果|BtoBで商談化につなげる設計

著者: B2Bコンテンツマーケティング実践ガイド編集部公開日: 2026/1/139分で読めます

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診断コンテンツが注目される理由とBtoB企業が見落としがちな落とし穴

実は、診断コンテンツは「作って終わり」ではなく、誰に・何を・なぜを固定した戦略設計と、リード獲得後のナーチャリング導線を整備することで、BtoB企業でも商談化につながる成果を出せます。

診断コンテンツとは、ユーザーが質問に回答することでパーソナライズされた結果を得る双方向型Webコンテンツです。診断コンテンツ市場規模は20億円を突破(ピクルス調べ、2023年時点)しており、BtoB・BtoC問わず多くの企業が導入を検討しています。

しかし、BtoC向けのエンタメ性重視の診断事例をそのまま真似して、SNS拡散やPV獲得だけを目指してしまうケースが少なくありません。リード獲得後の導線設計がなければ、商談につながらないという失敗パターンに陥りがちです。

この記事で分かること

  • 診断コンテンツの種類と活用目的による効果の違い
  • BtoBとBtoCで異なる診断コンテンツ設計のポイント
  • 企画から公開までの基本ステップ
  • リード獲得から商談化につなげる導線設計とチェックリスト
  • BtoB企業での成功事例と再現性のあるポイント

診断コンテンツの種類と活用目的による効果の違い

診断コンテンツは、活用目的によって種類と期待できる効果が異なります。116事例分析によると、診断コンテンツの活用目的はリード獲得16%、認知拡大22%が最多となっており、目的に応じた設計が成果を左右します。

潜在層向けプロモ型と課題提起型・レコメンド型の違い

診断コンテンツは大きく3つのタイプに分類されます。

潜在層向けプロモ型は、話題性重視のSNSシェア型診断です。認知拡大目的で使用され、BtoCでよく見られる「あなたの〇〇タイプ診断」などがこれに該当します。SNS拡散による認知拡大には効果的ですが、商談化への直接的な貢献は限定的です。

課題提起型診断は、比較検討層向けに必要性を喚起する診断です。中間CV(会員登録)獲得目的で使用され、「御社の〇〇課題診断」のような形式が典型例です。BtoBでは、読者の課題を可視化し、解決策への関心を高める効果があります。

レコメンド型診断は、顕在層向けに商品を提案する診断です。購入・リード獲得目的で使用され、診断結果に基づいて最適なプランや商品を提案します。BtoBでは「御社に最適なソリューション診断」などが該当します。

BtoC企業ではプロモ型が多く見られますが、BtoB企業では課題提起型やレコメンド型がリード質向上に有効とされています。

BtoBとBtoCで異なる診断コンテンツ設計の違い

BtoBとBtoCでは、診断コンテンツの設計アプローチが大きく異なります。BtoC向けのエンタメ性重視の診断事例をそのまま真似すると、商談につながらないという失敗パターンに陥りやすいです。

質の高いリード不足を感じる企業は48.6%(2024年比+7.6pt)で増加傾向にあり、BtoB企業が重視する指標はROAS(費用対効果)が57.0%で最多となっています。この背景から、BtoB企業では「数」より「質」を重視した戦略的な診断設計が求められます。

ROASとは、広告費用対効果を示す指標で、広告費に対する売上の比率を表します。

【比較表】BtoB vs BtoC診断コンテンツ設計の違い比較表

項目 BtoC BtoB
主な目的 認知拡大・SNS拡散 リード獲得・商談化
重視する指標 PV数・シェア数 リード質・商談化率・ROAS
診断タイプ プロモ型(エンタメ性重視) 課題提起型・レコメンド型
結果の見せ方 シェアしやすい一言結果 課題の可視化・解決策の提示
導線設計 SNSシェアボタン重視 メール登録・資料DL・商談予約
ナーチャリング 不要なケースが多い 必須(メール・セミナー案内等)
効果測定 PV・シェア数で完結 受注金額まで追跡が理想

BtoBで商談化率を上げるための設計ポイント

BtoB向け診断コンテンツで成果を出すには、「誰に・何を・なぜ」を固定した戦略設計が不可欠です。

投資対効果追跡で受注金額まで到達できている企業は30.2%のみという調査結果があります。つまり、多くの企業がリード獲得数だけで効果を測定しており、商談化・受注までの追跡ができていない状況です。

商談化率を上げるためには、以下の設計ポイントを押さえることが重要です。

  • ターゲットの課題を深掘りする質問設計:表面的な質問ではなく、読者の課題を可視化できる質問を設計する
  • 診断結果で次のアクションを明示:結果を見せて終わりではなく、資料DLや相談予約への導線を設計する
  • リード獲得後のナーチャリング設計:診断結果に基づいたパーソナライズされたフォローアップを計画する
  • ROI追跡の仕組み整備:リード獲得から商談化、受注までを追跡できる仕組みを構築する

診断コンテンツの作り方|企画から公開までの基本ステップ

診断コンテンツの制作は、目的設定から公開・運用まで5つのステップで進めます。

ステップ1:目的とターゲットの設定

まず、診断コンテンツで達成したい目的(認知拡大、リード獲得、商談化など)を明確にし、ターゲットとなる読者像を定義します。BtoBでは「誰に・何を・なぜ」を固定することが成功の鍵です。

ステップ2:質問設計

診断の質問数は、60秒以内に完了できる設計が離脱防止に効果的とされています。質問が多すぎると途中離脱が増え、少なすぎると診断結果の精度が下がります。BtoBでは5〜10問程度が目安です。

ステップ3:ロジック設計

回答に基づいて結果を出し分けるロジックを設計します。得点形式とフローチャート形式の2種類があり、目的に応じて選択します。

ステップ4:結果パターンの設計

診断結果のパターンを設計します。BtoBでは、課題の可視化と解決策の提示、次のアクション(資料DL、相談予約など)への導線を含めることが重要です。

ステップ5:公開と運用

公開後は、診断完了率やリード獲得数を測定し、改善を繰り返します。

診断ロジックの設計方法

診断ロジックには大きく2つの形式があります。

得点形式は、各質問の回答に点数を割り当て、合計点数で結果を分類する方式です。実装がシンプルで、多くのノーコードツールで対応可能です。

フローチャート形式は、回答によって次の質問が分岐する方式です。実装は複雑になりますが、より深い課題の掘り下げが可能です。

BtoB企業では、課題を深掘りできるフローチャート形式が有効なケースが多いです。ただし、実装コストとのバランスを考慮して選択することが重要です。

リード獲得から商談化につなげる導線設計とチェックリスト

診断コンテンツで獲得したリードを商談化につなげるには、診断後の導線設計が不可欠です。診断結果でパーソナライズ提案し、メール登録に誘導。その後のナーチャリング(メール、資料提供、セミナー案内等)で商談化につなげる設計を行います。

【チェックリスト】診断コンテンツ企画チェックリスト

  • 診断の目的(認知拡大/リード獲得/商談化)を明確に定義したか
  • ターゲットペルソナ(業種・役職・課題)を具体的に設定したか
  • 診断タイプ(プロモ型/課題提起型/レコメンド型)を目的に応じて選択したか
  • 質問数は60秒以内で完了できる設計か(目安:5〜10問)
  • 質問内容はターゲットの課題を深掘りできるものか
  • 診断ロジック(得点形式/フローチャート形式)を決定したか
  • 結果パターンは課題の可視化と解決策の提示を含むか
  • 診断結果から次のアクション(資料DL/相談予約)への導線があるか
  • メール登録フォームを結果表示前または後に設置したか
  • リード獲得後のナーチャリングシナリオを設計したか
  • 診断完了率・リード獲得数・商談化率のKPIを設定したか
  • ROI追跡(受注金額まで)の仕組みを整備したか
  • 公開後の改善サイクル(PDCA)を計画したか

成功事例:BtoB企業での診断コンテンツ活用

BtoB企業での診断コンテンツ活用事例をいくつか紹介します。

ある企業では、双方向診断を導入した結果、見込み顧客2倍、Web反響10倍、アポ率40%を達成したという報告があります(ただし、企業自社発表ベースで第三者検証はされていない点に留意が必要です)。

また、別の支援事例では、診断コンテンツ導入後にリード獲得2.6倍を達成したケースもあります(こちらも自社発表ベースで第三者検証なし)。

これらの成功事例に共通するポイントは、以下の通りです。

  • ターゲットの課題に寄り添った質問設計
  • 診断結果で具体的な課題と解決策を提示
  • 結果表示後のリード獲得導線の最適化
  • ナーチャリングシナリオの事前設計

成功事例は企業自社発表が多く、再現性には注意が必要ですが、戦略設計と導線整備を徹底している点は参考になります。

まとめ:診断コンテンツは戦略設計と導線整備で商談化につながる

診断コンテンツは、BtoB企業においても商談化につながる効果的な施策です。ただし、BtoC向けのエンタメ性重視の診断事例をそのまま真似しても成果は出ません。

重要なのは以下の3点です。

1. 戦略設計の固定:誰に・何を・なぜを明確にし、ターゲットの課題に寄り添った診断を設計する

2. 適切な診断タイプの選択:BtoBでは課題提起型やレコメンド型がリード質向上に有効

3. ナーチャリング導線の整備:診断結果からメール登録、資料DL、商談予約への導線を設計し、リード獲得後のフォローアップを計画する

診断コンテンツは「作って終わり」ではなく、誰に・何を・なぜを固定した戦略設計と、リード獲得後のナーチャリング導線を整備することで、BtoB企業でも商談化につながる成果を出せます。

本記事で紹介したチェックリストを活用し、まずは自社のターゲットと目的を整理することから始めてみてください。

「記事は出してるのに商談につながらない」を解決する。
御社を理解して書くから、刺さる。この記事はMediaSprintで作成しました。

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よくある質問

Q1診断コンテンツの制作費用はどのくらいかかりますか?

A1ノーコードツールを使えば低コストで制作可能です。制作会社に依頼する場合は規模や機能により費用は異なります。BtoB企業が重視する指標はROAS(費用対効果)が57.0%で最多という調査があるように、費用対効果を測定するためにはROI追跡の仕組みも併せて検討することが重要です。

Q2BtoB企業でも診断コンテンツは効果がありますか?

A2BtoB企業でも効果があります。ただし、BtoC向けのエンタメ性重視ではなく、課題提起型やレコメンド型で戦略的に設計することが重要です。ある企業では見込み顧客2倍、アポ率40%、別の事例ではリード獲得2.6倍という成果が報告されています(いずれも企業自社発表ベース)。成功の鍵は、リード獲得後のナーチャリング導線を整備することです。

Q3診断コンテンツの効果測定はどうすればよいですか?

A3投資対効果追跡で受注金額まで到達できている企業は30.2%のみという調査があります。診断完了率やリード獲得数だけでなく、商談化率・受注金額までを追跡する仕組みを整備することが重要です。KPIは「診断完了率→リード獲得数→商談化率→受注率・受注金額」の流れで設定することを推奨します。

Q4診断コンテンツで獲得したリードを商談につなげるにはどうすればよいですか?

A4診断結果でパーソナライズされた提案を行い、メール登録に誘導することがポイントです。その後のナーチャリング(メール配信、関連資料の提供、セミナー案内など)で商談化につなげる導線設計が重要です。診断結果に基づいて、読者の課題に応じたフォローアップコンテンツを提供することで、商談化率の向上が期待できます。

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B2Bコンテンツマーケティング実践ガイド編集部

「PVではなく商談につながる」をテーマに、BtoB企業のマーケ担当者へ実践ノウハウを発信。デシセンス株式会社が運営。