オウンドメディア分析・改善|戦略を軸にした優先順位の決め方

著者: B2Bコンテンツマーケティング実践ガイド編集部公開日: 2026/1/89分で読めます

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PVは増えても商談につながらない—分析・改善で見落とされる視点

多くの方が悩むオウンドメディアの分析と改善。結論は、オウンドメディアの分析・改善で成果を出すには、施策を個別に改善するだけでなく、まず『誰に・何を・なぜ』という戦略を言語化し、その戦略に沿って分析・改善の優先順位を決めることが重要です。

「PVは増えているのに、商談や売上につながらない」「分析はしているが、何を改善すべきか優先順位が決められない」——こうした課題を抱えるBtoB企業のマーケティング担当者は少なくありません。

多くの企業が「分析して改善すれば成果が出る」と考えていますが、実際には分析・改善の前に整理すべきことがあります。それが「戦略の言語化」です。

この記事で分かること

  • オウンドメディア分析で押さえるべき指標と目安
  • 分析・改善の前に『戦略の言語化』が必要な理由
  • 課題別の分析指標と改善施策の対応
  • 分析ツール(GA4・Search Console)の活用方法
  • 分析・改善のチェックリスト

オウンドメディア分析で押さえるべき指標と目安

オウンドメディアの分析指標は、集客・行動・成果の3フェーズに分けて整理することで、どこにボトルネックがあるかを特定しやすくなります。ただし、数値目安は業種・商材・価格帯で大きく変動するため、自社の過去データとの比較を優先することが重要です。

CVR(コンバージョン率) とは、CV数÷セッション数で算出される指標で、訪問者がどの程度CVに至ったかを示します。BtoBオウンドメディアのCVRは1〜3%が目安とされています。

GA4(Google Analytics 4) は、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールで、ユーザー行動・CV・流入元などを計測できます。

集客指標(PV・セッション・流入元)

集客フェーズでは、PV(ページビュー)、セッション数、流入元を確認します。オウンドメディアの集客フェーズKPIとして、月間PV 1万〜5万、自然検索流入 月3,000〜1万が目標値とされています。

Search Consoleは、Googleが提供する無料のSEO分析ツールで、検索クエリ・表示回数・CTR・順位を確認できます。Search Consoleで流入キーワードを確認し、GA4でその後の行動・CVを追う分析フローが基本です。

行動指標(直帰率・滞在時間・エンゲージメント率)

行動フェーズでは、直帰率、滞在時間、エンゲージメント率を確認します。BtoBオウンドメディアの直帰率は50〜70%でも異常とは言えません。情報提供系コンテンツは1ページで価値提供が完結しやすいため、直帰率だけで良し悪しを判断することは適切ではありません。

エンゲージメント率は、GA4で使用される指標で、10秒以上の滞在・CV発生・2ページ以上閲覧のいずれかを満たすセッションの割合を示します。旧ユニバーサルアナリティクスとは定義が異なるため、旧数値と単純比較できない点に注意が必要です。

成果指標(CVR・CV数・MQL/SQL)

成果フェーズでは、CVR、CV数、MQL/SQL数を確認します。CVポイント別の想定CVR目安は、問い合わせ・購入が0.2〜1.5%、ホワイトペーパーDLが1.5〜2.0%、メルマガ登録が2.0〜5.0%とされています。

MQL/SQLとは、MQL(マーケティング有望リード)がマーケ施策で獲得したリード、SQL(商談化リード)が営業が商談可能と判断したリードを指します。PV数だけを追っても商談化につながらないため、CV数・CVR・MQL/SQL数を重視することが重要です。

分析・改善の前に『戦略の言語化』が必要な理由

分析・改善で成果を出すには、施策を個別に改善する前に、まず「誰に・何を・なぜ」という戦略を言語化することが先決です。戦略が言語化されていない状態では、どの指標を改善すべきか、どの施策を優先すべきかの判断基準がなく、場当たり的な改善に終わりやすいからです。

よくある失敗パターンとして、「PVやセッション数を見て施策を追加すれば成果が出る」という考え方があります。この考え方は誤りです。戦略(ターゲット・訴求・差別化)が言語化されていない状態では、記事ごとに主張がブレて、読者に「この会社に相談したい」と思わせる一貫性が欠けてしまいます。結果として、PVは増えても商談化につながらないケースが多いのです。

戦略の言語化とは、3C情報(ターゲット・USP・競合)を明確にすることを指します。この戦略が言語化されて初めて、「どの指標を重視すべきか」「どの改善施策を優先すべきか」の判断基準が生まれます。

『誰に・何を・なぜ』を言語化するチェックポイント

戦略を言語化するには、以下の3つの観点で整理します。

ターゲット(誰に)

  • どの業種・企業規模の企業を狙うのか
  • どの部署・役職の担当者が読むのか
  • その担当者はどのような課題を抱えているのか

訴求(何を)

  • 自社のサービス・製品で何を提供するのか
  • ターゲットの課題に対してどのような価値を届けるのか
  • 記事を読んだ後にどのようなアクションを期待するのか

差別化(なぜ)

  • 競合と比較して何が違うのか
  • なぜ自社を選ぶべきなのか
  • 自社ならではの強み・実績は何か

これらが言語化されていれば、分析・改善の方向性が明確になり、「PVは増えているがCVRが低い」「CVは増えているが商談化しない」といった課題に対して、的確な改善施策を選択できるようになります。

課題別に見る分析指標と改善施策の対応

戦略が言語化された後は、現状の課題を特定し、その課題に対応する分析指標と改善施策を選択します。課題によって見るべき指標と打つべき施策が異なるため、以下の対応表を参考にしてください。

【比較表】課題別・分析指標と改善施策の対応表

課題 見るべき指標 改善施策 KPI目安
集客が足りない PV・自然検索流入数 SEO対策、キーワード拡充、新規記事追加 月間PV 1万〜5万、自然検索流入 月3,000〜1万
CVRが低い CVR・CTA CTR・フォーム通過率 CTA改善、導線設計見直し、フォーム最適化 CVR 1〜3%(BtoB目安)
商談化しない MQL/SQL数・商談化率 リードナーチャリング、インサイドセールス連携 戦略に沿ったリード獲得
直帰率が高い 直帰率・エンゲージメント率 記事品質改善、内部リンク設計、関連記事表示 50〜70%でも異常ではない
リピートが少ない リピートユーザー比率 メルマガ配信、SNS連携、コンテンツ更新頻度向上 20〜30%が目安(成長フェーズ)

※数値目安は業種・商材・価格帯で大きく変動します。自社の過去データとの比較を優先してください。

改善施策を選ぶ際は、「戦略に沿っているか」を常に確認することが重要です。PVを増やす施策を打っても、ターゲット外の読者が増えるだけでは商談化にはつながりません。

分析ツールの活用と改善サイクルの回し方

分析ツールを活用し、改善サイクルを継続的に回すことで、オウンドメディアの成果を向上させることができます。GA4とSearch Consoleを連携させ、「検索→行動→CV」を一気通貫で分析するフローを構築しましょう。

オウンドメディアの収益・リード獲得フェーズでは、月間CV数50〜100件以上が目安とされています。また、成長フェーズでは、リピートユーザー比率20〜30%が目安となります。

分析→改善→効果検証のサイクルを回す際は、以下のチェックリストを活用してください。

【チェックリスト】オウンドメディア分析・改善チェックリスト

  • 戦略(誰に・何を・なぜ)が言語化されているか
  • ターゲットの課題・ニーズが明確になっているか
  • 自社のUSP・差別化ポイントが整理されているか
  • GA4のCV設定が適切に行われているか
  • Search Consoleが連携されているか
  • 集客指標(PV・自然検索流入)を定期的に確認しているか
  • 行動指標(直帰率・エンゲージメント率)を確認しているか
  • 成果指標(CVR・CV数・MQL/SQL)を追跡しているか
  • 課題に対応した改善施策を選択しているか
  • 改善施策の効果検証を行っているか
  • 改善サイクルを定期的に回しているか
  • 戦略と施策の整合性を確認しているか

改善サイクルを回す際のポイントは、「戦略に沿っているか」を常に確認することです。指標が改善しても、戦略から外れた施策では商談化にはつながりません。

まとめ:戦略を軸にした分析・改善で商談化につなげる

オウンドメディアの分析・改善で成果を出すためのポイントを整理します。

  • 分析・改善の前に戦略を言語化する: 「誰に・何を・なぜ」が明確でなければ、どの指標を重視すべきか、どの施策を優先すべきかの判断基準がない
  • 課題に対応した指標と施策を選択する: 集客・CVR・商談化など、課題によって見るべき指標と打つべき施策は異なる
  • 改善サイクルを継続的に回す: GA4・Search Consoleを活用し、分析→改善→効果検証のサイクルを回す
  • 戦略との整合性を常に確認する: 指標が改善しても、戦略から外れた施策では商談化にはつながらない

次のアクションとして、まず自社の戦略(ターゲット・USP・競合)を言語化することから始めてください。戦略が明確になれば、分析・改善の方向性が定まり、商談化につながるオウンドメディア運用が実現できます。

オウンドメディアの分析・改善で成果を出すには、施策を個別に改善するだけでなく、まず『誰に・何を・なぜ』という戦略を言語化し、その戦略に沿って分析・改善の優先順位を決めることが重要です。

「記事は出してるのに商談につながらない」を解決する。
御社を理解して書くから、刺さる。この記事はMediaSprintで作成しました。

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よくある質問

Q1オウンドメディアのCVRの目安はどのくらいですか?

A1BtoBオウンドメディアのCVRは1〜3%が目安とされています。ただし、CVポイントによって異なり、問い合わせ・購入は0.2〜1.5%、ホワイトペーパーDLは1.5〜2.0%、メルマガ登録は2.0〜5.0%程度が目安です。業種・商材・価格帯で大きく変動するため、自社の過去データとの比較を優先してください。

Q2オウンドメディアの直帰率が高いのは問題ですか?

A2BtoBオウンドメディアでは直帰率50〜70%でも異常とは言えません。情報提供系コンテンツは1ページで価値提供が完結しやすいため、直帰率だけで判断せず、エンゲージメント率やCVRも併せて確認することが重要です。

Q3オウンドメディアの分析で見るべき指標は何ですか?

A3集客フェーズではPV・自然検索流入数、行動フェーズでは直帰率・エンゲージメント率、成果フェーズではCVR・CV数・MQL/SQL数を見ます。ただし、指標を見る前に「誰に・何を・なぜ」という戦略を言語化することが先決です。

Q4PVは増えているのに商談につながらないのはなぜですか?

A4PVが増えても商談につながらない主な原因は、戦略(ターゲット・訴求・差別化)が言語化されていないことです。記事ごとに主張がブレて、読者に「この会社に相談したい」と思わせる一貫性が欠けている可能性があります。まず戦略を言語化し、その戦略に沿った分析・改善を行うことが重要です。

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B2Bコンテンツマーケティング実践ガイド編集部

「PVではなく商談につながる」をテーマに、BtoB企業のマーケ担当者へ実践ノウハウを発信。デシセンス株式会社が運営。