オウンドメディアKPI目標設定|CVR1%→2%で成果2倍の設計法

著者: B2Bコンテンツマーケティング実践ガイド編集部公開日: 2026/1/169分で読めます

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PVが増えても商談につながらないKPI設定の問題

多くの方が悩むオウンドメディアのKPI目標設定。結論は、オウンドメディアのKPI設定で成果が出ない問題は、PV・UUだけでなくCVR・商談化率を見据えたKPIを設計し、全記事で戦略(誰に・何を・なぜ)が一貫する仕組みを整えることで解決できます。

KGI(Key Goal Indicator) とは、重要目標達成指標を指します。ビジネスの最終成果を示す指標で、年間売上高や新規顧客獲得数などが該当します。KPI(Key Performance Indicator) とは、重要業績評価指標を指します。KGI達成に向けた進捗を測る中間指標で、PV数やCV数などが該当します。

2026年の調査によると、SEO施策の54.5%が「コンテンツ制作」を課題として挙げています。しかし、コンテンツ制作だけに注力してもKPI設計が不適切であれば、商談・受注にはつながりません。PVが増えたことに満足してしまい、その先の成果を見ていないケースは少なくありません。

この記事で分かること

  • KGIとKPIの違いとKPIツリーの考え方
  • 運用フェーズに応じたKPI設定の比較
  • PV・UUだけを追うKPI設計が失敗する理由
  • 商談につながるKPI設定のチェックリスト

KGIとKPIの違いとKPIツリーの考え方

KPI設計の基本は、KGIから逆算してKPIツリーを作成することです。KGI(最終目標)を達成するために必要な要素を階層的に分解し、各レベルでKPIを設定します。

KPIツリーとは、KGIから逆算してKPIを階層的に分解・可視化したものです。目標達成に必要な要素を整理し、どの指標を改善すればKGI達成に近づくかを明確にします。

CVR(Conversion Rate) とは、コンバージョン率を指します。サイト訪問者のうち目標アクション(問い合わせ等)を達成した割合で、「CV数÷訪問数×100」で算出します。

KPI設定の妥当性を確認する際は、SMARTの法則が有効です。

  • Specific(具体的): 何を達成するか明確か
  • Measurable(測定可能): 数値で測定できるか
  • Achievable(達成可能): 現実的に達成できる目標か
  • Relevant(関連性): KGIと関連しているか
  • Time-bound(期限付き): いつまでに達成するか決まっているか

この5つの観点でKPIをチェックすることで、形骸化した目標設定を防ぐことができます。特にRelevant(関連性)は重要で、KGIと無関係なKPIを追いかけても成果にはつながりません。

フェーズ別KPI設定の比較と指標一覧

オウンドメディアのKPI設定は、運用フェーズによって重視すべき指標が異なります。初期は認知獲得、成長期以降はリード獲得・商談化へと重点を移すのが効果的です。

BtoB企業のオウンドメディアKPI目安として、月間セッション数10,000、月間コンバージョン数50、記事公開数月4本、検索順位10位以内のキーワード数30個という参考値があります。ただし、業界・商材・企業規模によって大きく異なるため、自社に合わせた調整が必要です。

MQL(Marketing Qualified Lead) とは、マーケティング部門が「商談に進む可能性が高い」と判断したリード(見込み顧客)を指します。LTV(Life Time Value) とは、顧客生涯価値を指します。一人の顧客が取引開始から終了までにもたらす総利益です。

オウンドメディアのCV数目安は月間50〜100件以上がKGI達成に直結する水準とされています。ただし、これも業種やビジネスモデルによって異なります。

【比較表】フェーズ別KPI設定比較表

フェーズ 主な目的 重視するKPI 目安 次フェーズへの移行条件
初期(0-6ヶ月) 認知獲得・基盤構築 PV、UU、記事公開数 記事数30本以上 安定した流入が確認できた
成長期(6-12ヶ月) リード獲得 CV数、CVR、回遊率 CVR1%以上 定期的にリードが獲得できる
成熟期(12ヶ月以降) 商談化・売上貢献 商談化率、MQL数、LTV 商談化率の安定 売上への貢献が可視化できた
最適化期 効率化・ROI最大化 CPA、ROI、顧客単価 ROIプラス維持 継続的な改善サイクルの確立
拡張期 新規チャネル・領域拡大 新規流入経路、認知度 複数チャネル展開 既存施策が安定している

※目安は参考値です。業界・商材・企業規模によって大きく異なります。

PV・UUだけを追うKPI設計が失敗する理由

PV・UUだけを追うKPI設計では、商談・受注にはつながりません。CVRの目安は1〜3%で、CVR1%から2%に改善するだけで成果が2倍になります。PVを2倍にするよりも、CVRを2倍にする方が現実的なケースも多いのです。

「とりあえずPVとUUを追う」「記事ごとにKPIの考え方がバラバラ」というやり方は、よくある失敗パターンです。 この状態では、数値は上がっても商談・受注にはつながりません。

失敗するKPI設計には、以下の特徴があります。

  • PV至上主義: PVが増えれば自然と成果につながると考えている
  • KGIとの断絶: KPIがKGI(売上・受注)と紐づいていない
  • 記事ごとにバラバラ: 記事によってKPIの考え方が統一されていない
  • 戦略の不在: 「誰に・何を・なぜ」が言語化されていない

PVが増えても商談につながらない原因の多くは、CVR向上の施策が不足していることにあります。流入数を増やすことと、流入した読者を次のアクションに導くことは、別の施策として設計する必要があります。

記事ごとにKPIの考え方がバラバラになると、チーム内で何を優先すべきか共通認識が持てません。結果として、PVは増えているのに成果が出ないという状態が続きます。

商談につながるKPI設定チェックリスト

商談につながるKPI設計には、戦略(誰に・何を・なぜ)を言語化し、全記事で一貫させる仕組みが必要です。

BtoBオウンドメディアの成功事例として、ウェビナー連動で1ヶ月22回開催し、新規リード501件、売上1,000万円以上、ROI約416%を達成したケースがあります。ただし、これは単一事例であり、確実な成果を保証するものではありません。成功の背景には、KPI設計と戦略の一貫性があったと考えられます。

以下のチェックリストで、自社のKPI設計を点検してみてください。

【チェックリスト】KPI設定チェックリスト

  • KGI(年間売上・新規顧客数など)が明確に定義されている
  • KGIから逆算してKPIツリーを作成している
  • 各KPIがKGI達成にどう貢献するか説明できる
  • KPIがSMARTの法則を満たしている
  • PV・UUだけでなくCVR・商談化率も設定している
  • 運用フェーズに応じたKPI設定になっている
  • 記事全体で統一されたKPIの考え方がある
  • ターゲット(誰に)が明確に定義されている
  • 提供価値(何を)が言語化されている
  • 選ばれる理由(なぜ)が整理されている
  • 戦略が全記事に一貫して反映されている
  • KPI達成状況を定期的にモニタリングする体制がある
  • KPI未達の場合の改善アクションが決まっている
  • フェーズ移行のタイミングが定義されている
  • コンバージョン導線が設計されている
  • リード獲得後のナーチャリング施策がある
  • 営業部門との連携体制が構築されている
  • KPIの見直しサイクルが設定されている
  • チーム全員がKPIを理解・共有している
  • 成功事例・失敗事例を蓄積する仕組みがある

このチェックリストで「戦略の言語化」の項目(ターゲット、提供価値、選ばれる理由)がチェックできていない場合は、まずそこから着手することを推奨します。戦略が不明確なままKPIを設定しても、成果にはつながりにくいためです。

まとめ|戦略と一貫したKPI設計で商談化を実現する

本記事では、オウンドメディアのKPI目標設定について、商談につながる指標の選び方を解説しました。

要点を整理します。

  • KGIから逆算してKPIツリーを作成し、各KPIがKGI達成にどう貢献するかを明確にする
  • 運用フェーズに応じてKPIを変化させる(初期はPV/UU、成長期以降はCV/CVR重視)
  • PV・UUだけを追うKPI設計では商談につながらない。CVR向上の施策も必要
  • 戦略(誰に・何を・なぜ)を言語化し、全記事に一貫して反映させる

まずは本記事で紹介したチェックリストを活用し、自社のKPI設計を点検してみてください。戦略の言語化ができていない項目があれば、そこから着手することで、商談につながるKPI設計の第一歩となります。

オウンドメディアのKPI設定で成果が出ない問題は、PV・UUだけでなくCVR・商談化率を見据えたKPIを設計し、全記事で戦略(誰に・何を・なぜ)が一貫する仕組みを整えることで解決できます。

「記事は出してるのに商談につながらない」を解決する。
御社を理解して書くから、刺さる。この記事はMediaSprintで作成しました。

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よくある質問

Q1オウンドメディアのKPI目安はどのくらいですか?

A1BtoB企業の目安として、月間セッション数10,000、月間コンバージョン数50、記事公開数月4本、検索順位10位以内のキーワード数30個が挙げられます。ただし業界・商材・企業規模によって大きく異なるため、自社に合わせた調整が必要です。

Q2CVRの目安はどのくらいですか?

A2一般的なCVRの目安は1〜3%とされています。CVR1%から2%に改善するだけで成果が2倍になるため、PVを増やすだけでなくCVR向上の施策も重要です。

Q3KGIとKPIの違いは何ですか?

A3KGIは重要目標達成指標で、年間売上高や新規顧客獲得数などビジネスの最終成果を示します。KPIは重要業績評価指標で、KGI達成に向けた進捗を測る中間指標(PV数やCV数など)です。KGIから逆算してKPIツリーを設計するのが効果的です。

Q4オウンドメディアのKPIはどのタイミングで見直すべきですか?

A4運用フェーズや市場環境の変化に応じて見直しが必要です。初期は認知獲得(PV/UU)、成長期以降はリード獲得・商談化(CV/CVR)を重視する傾向があります。KPIは一度設定したら終わりではなく、定期的に見直すことが重要です。

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B2Bコンテンツマーケティング実践ガイド編集部

「PVではなく商談につながる」をテーマに、BtoB企業のマーケ担当者へ実践ノウハウを発信。デシセンス株式会社が運営。