オウンドメディアCV・リード獲得|質の課題を解決する設計方法

著者: B2Bコンテンツマーケティング実践ガイド編集部公開日: 2026/1/129分で読めます

「記事は出してるのに商談につながらない」を解決する。
御社を理解して書くから、刺さる。この記事はMediaSprintで作成しました。

MediaSprintについて詳しく見る →

オウンドメディアでCVが増えない根本的な原因とは

オウンドメディアでリード獲得を増やすには、CV設計の改善だけでなく、戦略(ターゲット・USP)を全記事に反映させ、CVR・商談化率・受注率まで一貫して追う仕組みを構築することが重要です。

この記事で分かること

  • オウンドメディアでCVが増えない根本的な原因
  • 検索意図別のCV設計方法と具体的な使い分け
  • PV→CV→商談→受注まで一貫した仕組みの構築方法
  • CV設計改善のためのチェックリストと比較表

CV(コンバージョン) とは、Webサイト上で達成したい成果指標です。BtoBでは問い合わせ、資料DL、セミナー申込などが一般的です。

ある調査によると、BtoB企業経営者の「リードの質に課題を感じる」割合は48.6%で、2024年比で7.6ポイント増加しているという傾向がみられます(2025年調査、n=107と調査対象は限定的)。また、リード獲得課題として「施策がターゲットに刺さっていない」38.5%、「コンテンツの質が低い」28.8%、「フォローアップ不十分」28.8%が挙げられています(同調査)。

これらの課題を解決するには、CV設計の技術的な改善だけでなく、戦略から商談化まで一貫した仕組みを構築する必要があります。

BtoBオウンドメディアにおけるCVの種類と基本設計

BtoBオウンドメディアのCVは、ユーザーの心理的ハードルに応じて3種類に分類するのが一般的です。この分類を理解した上で、検索意図に合ったCV設計を行うことがポイントです。

CVR(コンバージョン率) とは、訪問者のうちCVに至った割合で、セッション数÷CV数で算出します。参考として、BtoBの業界別平均CVR(Google広告検索)は3.04%とされています(WordStreamデータ引用、2022年頃)。ただし、これは海外(主に北米)のGoogle広告運用データであり、日本市場のオウンドメディアCVRとは異なる点に注意が必要です。

ライトCV・ミドルCV・ハードCVの使い分け

ライトCV / ミドルCV / ハードCVとは、CVの心理的ハードル別の分類です。

  • ライトCV: メルマガ登録、お役立ち資料DL、チェックリストDLなど。心理的ハードルが低く、情報収集段階のユーザーに適している
  • ミドルCV: サービス資料DL、事例集DL、診断ツール利用など。具体的な検討を始めたユーザーに適している
  • ハードCV: 問い合わせ、商談予約、見積もり依頼など。導入を具体的に検討しているユーザーに適している

検索意図に合わせてこれらを使い分けることで、CVRを高めることができます。

PVが増えてもCVが増えない構造的な問題

「PVを増やせばCVも増える」という考え方は誤りです。ターゲット外の流入が多い場合、PVは増えてもCVは伸びません。

先述の調査では、リード獲得課題として「施策がターゲットに刺さっていない」が38.5%と最も多く挙げられています(2025年調査、n=107と調査対象は限定的)。これは、PVを追うあまりターゲット外のキーワードで記事を量産してしまうケースを示唆しています。

また、同調査ではBtoB企業のリード獲得施策として「SNS」36.4%、「広告」29.0%、「展示会」27.1%、「セミナー/ウェビナー」18.7%、「SEO」13.1%が実施されているというデータもあります。複数の施策を組み合わせる中で、それぞれのターゲットと戦略が一貫していないと、成果につながりにくくなります。

検索意図とCVオファーのミスマッチ

情報収集段階のユーザーが読む記事に「問い合わせ」だけを設置していると、CVRは大きく低下します。これは検索意図とCVオファーのミスマッチが原因です。

例えば「〇〇とは」「〇〇 メリット」といった情報収集系キーワードで流入したユーザーは、まだ具体的な検討段階ではありません。このようなユーザーにいきなり問い合わせを求めても、心理的ハードルが高すぎてCVには至りません。検索意図に合ったライトCV(お役立ち資料DLなど)を設置することが重要です。

検索意図別CV導線設計の方法

検索意図に合わせてCVを設計することで、CVRを向上させることができます。検索順位が4位以下になるとクリック率が10%を切り、10位では約2.5%程度とされています。上位表示された記事からCVを獲得するためには、適切なCV設計が不可欠です。

【比較表】検索意図別CV設計の比較表

検索意図タイプ ユーザー心理 適切なCV 設置例
情報収集 まだ課題を認識したばかり、解決策を探し始めた段階 ライトCV メルマガ登録、お役立ち資料DL、チェックリストDL
比較検討 複数の解決策を比較し、どれが自社に合うか検討中 ミドルCV サービス資料DL、事例集DL、診断ツール利用
導入検討 具体的な導入を検討し、ベンダーを選定中 ハードCV 問い合わせ、商談予約、見積もり依頼、無料トライアル
課題解決(ノウハウ系) 具体的なやり方を知りたい、すぐ実践したい ライト〜ミドルCV テンプレートDL、ツール紹介記事、関連記事誘導
緊急性あり 今すぐ解決したい、急いで対応が必要 ハードCV 電話問い合わせ、チャット相談、即日対応可能な訴求

情報収集フェーズ向けのCV設計

情報収集段階のユーザーには、心理的ハードルの低いライトCVを設置します。

  • 記事の途中や末尾に「お役立ち資料」「チェックリスト」などのDLリンクを設置
  • 記事テーマに関連したホワイトペーパーへの誘導
  • メルマガ登録フォームの設置(記事下部やサイドバー)

ライトCVで獲得したリードは、その後のナーチャリングで徐々に購買意欲を高めていきます。

比較検討・導入検討フェーズ向けのCV設計

比較検討から導入検討段階のユーザーには、ミドルCV・ハードCVを設置します。

  • ミドルCV: 事例集DL、サービス資料DL、診断ツール、料金シミュレーター
  • ハードCV: 問い合わせフォーム、商談予約、見積もり依頼、無料トライアル

「〇〇 比較」「〇〇 導入事例」といったキーワードで流入したユーザーは、具体的な検討段階にあります。このような記事では、ミドルCVやハードCVを積極的に設置します。

CV設計改善の実践ステップ

CV設計の改善は、単発の施策ではなく、戦略から商談化まで一貫した仕組みとして構築することが重要です。

ナーチャリングとは、獲得したリードに継続的に情報提供し、購買意欲を高めて商談化・受注につなげるプロセスです。MQL(Marketing Qualified Lead) は、マーケティング活動で獲得した見込み顧客のうち、一定基準を満たしたリードを指します。

【チェックリスト】オウンドメディアCV設計改善チェックリスト

  • ターゲットペルソナが明確に定義されている
  • 自社のUSP(独自の強み)が言語化されている
  • 記事ごとに想定する検索意図を設定している
  • 検索意図に合ったCVオファーを設置している
  • ライトCV・ミドルCV・ハードCVを使い分けている
  • 記事の上部と下部に段階的にCVを配置している
  • CVオファーの内容がターゲットの課題に合っている
  • フォームの項目数が必要最低限になっている
  • CTAボタンのテキストが具体的なベネフィットを示している
  • CV後のサンクスページで次のアクションを案内している
  • リード獲得後のフォロー体制が整備されている
  • マーケティングと営業の連携ルールが決まっている
  • MQLの定義と引き渡し基準が明確になっている
  • CVR・商談化率・受注率を定期的に計測している
  • ボトルネックを特定し、改善サイクルを回している

戦略とCV設計を連動させる方法

戦略とCV設計を連動させるには、以下の流れで設計します。

  1. ターゲットペルソナの定義: 誰に向けて発信するのかを明確にする
  2. USPの言語化: 競合と比べた自社の強みを明確にする
  3. 検索意図の分類: 記事ごとにユーザーの検索意図を設定する
  4. CVオファーの設計: 検索意図に合ったCVを設置する
  5. 一貫性の確認: 記事の内容とCVオファーがUSPを反映しているか確認する

CVから商談化までのフォロー体制

先述の調査では、リード獲得課題として「フォローアップ不十分」が28.8%挙げられています(2025年調査、n=107と調査対象は限定的)。CVを獲得しても商談化しない場合、フォロー体制に問題がある可能性があります。

CV獲得後の体制として以下を整備することが重要です。

  • ナーチャリングの設計: メール配信やコンテンツ提供で購買意欲を高める
  • MQLの定義: どの条件を満たしたら営業に引き渡すかを明確にする
  • 営業との連携ルール: 引き渡しタイミングや情報共有の方法を決める
  • 商談化率の計測: CVから商談への転換率を追う

まとめ:戦略からCV・商談化まで一貫した仕組みを構築する

オウンドメディアでリード獲得を増やすには、以下の3点が重要です。

  1. 検索意図に合ったCV設計: ライトCV・ミドルCV・ハードCVを使い分け、ユーザーの心理的ハードルを下げる
  2. 戦略との一貫性: ターゲット・USPを全記事に反映させ、ターゲット外流入を減らす
  3. 商談化までの仕組み構築: CV獲得後のナーチャリングと営業連携を整備し、CVR・商談化率・受注率まで追う

PVを増やせばCVも増える、CVR改善施策だけを行えばリード獲得は解決するという考え方では成果は出ません。戦略から商談化まで一貫した仕組みを構築することが、オウンドメディアでのリード獲得成功の鍵です。

本記事で紹介したチェックリストと比較表を活用し、自社のCV設計を見直してみてください。まずは現状のCVRと商談化率を確認し、ボトルネックを特定することから始めることをおすすめします。

「記事は出してるのに商談につながらない」を解決する。
御社を理解して書くから、刺さる。この記事はMediaSprintで作成しました。

MediaSprintについて詳しく見る →

よくある質問

Q1オウンドメディアのCVR(コンバージョン率)の目安はどのくらいですか?

A1BtoBオウンドメディアのCVRは業界や商材により異なりますが、参考としてGoogle広告検索でのBtoB業界平均CVRは約3%というデータがあります(海外データ、2022年頃)。ただし、これは広告経由のデータであり、オウンドメディアとは流入経路や検索意図が異なる点に注意が必要です。

Q2PVは増えているのにCVが増えないのはなぜですか?

A2主な原因として「施策がターゲットに刺さっていない」「コンテンツの質が低い」などが挙げられます。ターゲット外の流入が多い場合、PVは増えてもCV向上にはつながりません。検索意図とCVオファーのミスマッチも原因の一つです。

Q3リードの質を高めるにはどうすればよいですか?

A3まずターゲットペルソナを明確にし、検索意図に合ったCVオファーを設置することが重要です。情報収集段階の読者に問い合わせCVだけを置くのではなく、段階に応じたライトCV・ミドルCV・ハードCVを使い分けます。また、CV後のナーチャリング体制を整え、商談化率まで追う仕組みを構築します。

Q4検索意図別にCVを変えるべき理由は何ですか?

A4ユーザーの検索意図によって購買プロセスの段階が異なるためです。情報収集段階のユーザーにいきなり問い合わせを求めてもCVRは低くなります。検索意図に合ったCVを設置することで、ユーザーの心理的ハードルを下げ、CVRを向上させられます。

Q5CVを増やすだけでは商談につながらないのはなぜですか?

A5BtoB企業の課題として「フォローアップ不十分」が挙げられており、CV獲得後の対応が重要です。リードを獲得しても営業との連携やナーチャリング体制が整っていないと商談化率は上がりません。PV→CV→商談→受注のファネル全体を設計し、一貫して成果を追う仕組みが必要です。

B

B2Bコンテンツマーケティング実践ガイド編集部

「PVではなく商談につながる」をテーマに、BtoB企業のマーケ担当者へ実践ノウハウを発信。デシセンス株式会社が運営。