オウンドメディアの古い記事の対処法|削除・更新・リライトの判断基準

著者: B2Bコンテンツマーケティング実践ガイド編集部公開日: 2026/1/810分で読めます

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オウンドメディアの古い記事を放置するリスクとは

多くの方が悩むオウンドメディアの古い記事の対処法。結論は、古い記事の対処は「PV回復」ではなく「戦略との整合性」を軸に判断し、リライト後の品質担保を仕組み化することで、商談につながるコンテンツ資産へ転換できるということです。

オウンドメディアを運営していると、記事数が増えるにつれて「古い記事をどう扱うべきか」という課題に直面します。トラフィックが停滞し、リライトしても成果につながらないという状況は珍しくありません。

Helpful Content Updateとは、ユーザーにとって有益なコンテンツを評価するGoogleのアルゴリズム更新です。このアップデートにより、低品質コンテンツがサイト全体の評価を下げるリスクが高まっています。古い記事を放置することで、オウンドメディア全体のSEO評価に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

この記事で分かること

  • 古い記事がSEOに与える影響とリスク
  • 削除・更新・リライトの判断基準
  • リライトすべき記事の優先順位の決め方
  • 古い記事の対処判断チェックリストと実践手順

古い記事がSEOに与える影響|更新が必要な理由

古い記事がSEOに与える影響は、記事のテーマや内容によって大きく異なります。すべての古い記事が悪いわけではなく、情報の鮮度がどの程度重要かによって対処方法を変える必要があります。

E-E-A-Tとは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の略で、Googleの品質評価指標です。古い情報が掲載されたままの記事は、ユーザーの信頼を損ない、E-E-A-Tの観点からも評価が下がるリスクがあります。

フレッシュネスアルゴリズムとは、検索クエリに応じて、情報の新しさを重視するGoogleのアルゴリズムです。ニュースやトレンド系クエリで特に影響が大きく、こうしたテーマの記事は定期的な更新が求められます。

情報鮮度が重要なテーマと影響が少ないテーマの違い

情報鮮度が重要なテーマと、影響が少ないテーマを区別して対処することが重要です。

BtoBでは、以下のようなテーマは情報鮮度が価値に直結します。

  • 法改正に関する記事(税制、労務、個人情報保護など)
  • ツール・サービスの比較記事
  • 料金体系・価格に関する記事
  • 業界動向・市場規模に関する記事

一方、以下のようなテーマは情報鮮度の影響が比較的小さいとされています。

  • 概念説明や用語解説の記事
  • フレームワークや思考法に関する記事
  • 普遍的なノウハウ・スキルに関する記事

削除・更新・リライトの判断基準

古い記事をどう対処するかは、PVやSEO順位だけで判断してはいけません。古い記事をPVやSEO順位だけで判断し、とりあえずリライトや削除を繰り返すことで、オウンドメディア全体の戦略一貫性が崩れ、結果として商談化につながらないコンテンツが増えるという失敗パターンに陥りがちです。

判断の軸として重要なのは、「戦略(ターゲット・USP)との整合性」です。記事が自社のターゲット顧客に向けて、適切なメッセージを伝えているかどうかを確認しましょう。

参考指標として、CTRが1%未満のタイトルは改善を検討すべきとされています。また、滞在時間30秒以下、直帰率90%超の記事は改善余地が大きいとされています(これらは業界相場であり、Google公式の基準ではありません。業種・キーワードにより適正値は異なります)。

【比較表】削除・更新・リライトの判断基準

対処方法 適用すべきケース 判断の優先度 具体的な作業
削除(完全削除) 重複コンテンツ、戦略と完全に不整合、低品質で改善困難 URLの削除、リダイレクト設定
noindex 一時的に検索結果から除外したい、削除するか迷う段階 metaタグの追加
301リダイレクト 類似記事への統合、URL変更 中〜高 リダイレクト設定、統合先への内容マージ
更新(部分修正) 情報は古いが構成・訴求は適切、数値・リンクのみ古い 数値更新、リンク差し替え、法改正対応
リライト(全面改訂) 検索意図とのズレ、戦略との不整合、構成の問題 低〜中 構成見直し、訴求軸の調整、コンテンツ全体の書き直し

削除すべき記事の特徴

削除が適切なケースは、主に以下の3つです。

noindexとは、検索エンジンにインデックスしないよう指示するメタタグです。低品質ページを検索結果から除外する際に使用します。

  • 重複コンテンツ:同じテーマで複数の記事があり、検索結果で競合している
  • 戦略との不整合:現在のターゲット顧客やUSPと完全にずれている
  • 低品質で改善困難:情報が古すぎる、または内容が薄すぎて改善コストが高い

完全削除、noindex、301リダイレクトの使い分けは、記事の状況によって判断します。上位表示されている記事や被リンクがある記事は、完全削除よりも301リダイレクトで評価を引き継ぐことを検討しましょう。

更新で対応できる記事の特徴

部分的な更新で対応できるのは、記事の構成や訴求軸は適切だが、一部の情報が古くなっているケースです。

注意点として、「日付だけ更新」は推奨されません。中身の実質的なアップデートがないまま日付だけを変更すると、ユーザーの信頼を損なうリスクがあります。

更新で対応できる具体例は以下の通りです。

  • 統計データや数値の更新
  • 外部リンクの差し替え(リンク切れ対応)
  • 法改正や制度変更への対応
  • 最新の事例・スクリーンショットへの差し替え

リライトが必要な記事の特徴

構成や訴求軸から見直す必要があるケースでは、リライト(全面改訂)が必要です。

  • 戦略(ターゲット・USP)との整合性がない記事
  • 検索意図とコンテンツ内容にズレがある記事
  • 競合記事と比較して情報の深さや網羅性が不足している記事
  • 記事の構成自体が読みにくい、または古いフォーマットの記事

リライトはコストがかかるため、次のセクションで説明する優先順位付けが重要になります。

リライトすべき記事の優先順位の決め方

リライトすべき記事の優先順位は、「順位改善の余地」と「ビジネス貢献度」の2軸で決定します。限られたリソースで最大の効果を得るためには、すべての記事を一律に対応するのではなく、優先順位をつけて段階的に取り組むことが重要です。

検索順位11〜30位の記事は「テコ入れのチャンス大」としてリライト優先対象とされています。すでに一定の評価を得ているため、改善によって上位表示される可能性が高いためです。

一方、1〜3位の記事は大幅改変を避け、情報鮮度やCV導線のみ小幅更新することが推奨されています。上位表示されている記事を大きく変更すると、順位が下がるリスクがあるためです。

優先度を判断する指標と確認方法

優先度を判断する際に確認すべき指標は以下の通りです。

  • 検索順位: 11〜30位の記事を優先(テコ入れのチャンス大)
  • CTR: 1%未満のタイトルは改善を検討すべきとされる
  • CV数・CV貢献度: 商談や問い合わせにつながっている記事を優先
  • セッション数: 一定のトラフィックがある記事は改善効果が出やすい

Search ConsoleとAnalyticsを使って、セッション数・平均掲載順位・CTR・CV数でソートし、優先順位を決めることができます。PV数だけでなく、CV貢献度やビジネス貢献度も加味して判断しましょう。

古い記事の対処判断チェックリストと実践手順

古い記事の対処を判断する際は、以下のチェックリストを活用してください。チェック項目は「戦略との整合性」「パフォーマンス指標」「情報鮮度」「重複・類似記事の有無」の4つの観点で整理しています。

参考として、滞在時間30秒以下、直帰率90%超の記事は改善余地が大きいとされています(業種・キーワードにより適正値は異なります)。

【チェックリスト】古い記事の対処判断チェックリスト

  • 記事のターゲット顧客は、現在の自社戦略と合致しているか
  • 記事の訴求軸(USP)は、現在の自社の強みと整合しているか
  • 記事の検索順位は11位以下か(リライト優先度の判断)
  • 記事のCTRは1%以上か(改善余地の判断)
  • 記事の滞在時間は30秒以上か(コンテンツ品質の判断)
  • 記事の直帰率は90%未満か(コンテンツ品質の判断)
  • 記事からのCV(問い合わせ・資料DL等)は発生しているか
  • 記事内の数値・統計データは最新か
  • 記事内の外部リンクは有効か(リンク切れがないか)
  • 記事内の法律・制度情報は最新か
  • 記事内のツール・サービス情報は最新か
  • 同じテーマで重複する記事がないか
  • 類似記事への統合が必要ではないか
  • 記事の構成・フォーマットは現在の基準に合っているか
  • 記事の画像・スクリーンショットは最新か

301リダイレクトとは、恒久的なURL移転を示すHTTPステータスコードです。古い記事を統合する際にSEO評価を引き継ぐために使用します。

リライト後の品質担保と承認フローの仕組み化

リライト後の品質を担保するためには、属人化を防ぐ仕組み化が重要です。担当者が変わっても一定の品質を維持できるよう、以下の取り組みを推奨します。

  • リライト基準の明文化(どのような状態になれば完了か)
  • レビューチェックリストの活用(確認すべき項目を標準化)
  • 承認フローの設計(誰がどのタイミングで確認するか)
  • リライト履歴の記録(いつ、誰が、何を変更したか)

これらを仕組み化することで、リライトの品質が担当者のスキルに依存せず、組織として安定した品質を維持できるようになります。

まとめ:戦略との整合性を軸に古い記事をコンテンツ資産へ転換する

古い記事の対処は、PVやSEO順位だけで判断するのではなく、「戦略との整合性」を軸に判断することが重要です。記事が自社のターゲット顧客に向けて、適切なメッセージを伝えているかどうかを確認し、削除・更新・リライトの適切な対処を選択しましょう。

本記事で紹介したチェックリストと比較表を活用し、段階的に対処を進めることを推奨します。全記事削除や全記事リライトといった極端な施策は避け、優先順位をつけて段階的に対応することで、限られたリソースで最大の効果を得ることができます。

古い記事の対処は「PV回復」ではなく「戦略との整合性」を軸に判断し、リライト後の品質担保を仕組み化することで、商談につながるコンテンツ資産へ転換できます。

「記事は出してるのに商談につながらない」を解決する。
御社を理解して書くから、刺さる。この記事はMediaSprintで作成しました。

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よくある質問

Q1古い記事は全て削除すべきですか?

A1全て削除すべきではありません。検索順位やCV貢献度を確認し、削除・更新・リライトを判断することが重要です。上位表示されている記事や商談に貢献している記事は残し、低品質・重複・戦略と不整合な記事のみ削除またはnoindex対応を検討してください。

Q2リライトすべき記事の優先順位はどう決めればよいですか?

A2検索順位11〜30位の記事はテコ入れのチャンスが大きいとされています。Search ConsoleとAnalyticsでセッション数・順位・CTR・CV数を確認し、「順位改善の余地があり、ビジネス貢献度が高い記事」から優先的に対応することを推奨します。

Q3記事の日付だけ更新すればSEO効果はありますか?

A3日付だけの更新はSEO効果がないどころか、ユーザー信頼を損なうリスクがあります。リライトは中身の実質的なアップデート(情報の更新、構成の見直し、訴求軸の調整)が必要です。

Q4古い記事を統合する場合の注意点は?

A4重複・類似記事を統合する場合は、関連する上位記事に内容をマージし、古い記事は301リダイレクトでSEO評価を引き継ぐか、noindexで検索結果から除外します。統合先の記事の戦略との整合性を確認することが重要です。

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B2Bコンテンツマーケティング実践ガイド編集部

「PVではなく商談につながる」をテーマに、BtoB企業のマーケ担当者へ実践ノウハウを発信。デシセンス株式会社が運営。