記事の内部リンク設計|SEOとCVR両立の実践ガイド

著者: B2Bコンテンツマーケティング実践ガイド編集部公開日: 2026/1/109分で読めます

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記事の内部リンク設計——なぜ「貼っているのに効果が出ない」のか

内部リンクは「記事を書いてから貼る」後付けの作業ではなく、記事戦略の段階で全記事に一貫した導線を設計することで、SEO効果だけでなくCVR・商談化率の向上にもつながります。

「内部リンクを貼っているがSEO効果が感じられない」「記事ごとに導線がバラバラで一貫性がない」——こうした課題を抱えるBtoBマーケティング担当者は少なくありません。

BtoBサービスサイトを対象としたシーラベル調査2025(有効回答105社)によると、「実施して効果が大きかったSEO施策」の1位は内部リンク構造の最適化で15.0%を占めています。さらに、SEO施策がうまくいっている企業に限定すると、36.8%が「最も効果があった」と回答しています(ただし、サンプル数が105社と限定的であり、担当者の主観評価である点に注意が必要です)。

この記事では、内部リンク設計の基礎からトピッククラスターモデルによる構造化、SEOとCVR両方の効果を高めるためのチェックリストまでを解説します。

この記事で分かること

  • 内部リンクの定義とSEO効果の仕組み
  • 設置場所ごとの効果比較(比較表付き)
  • トピッククラスターモデルによる内部リンクの構造化
  • 自社の内部リンク設計を確認できるチェックリスト

内部リンクの定義とSEO効果の仕組み

内部リンクとは、自社ドメイン内のページ同士をつなぐリンクを指します。ナビゲーション、本文中リンク、関連記事リンク、パンくずリストなどが含まれます。

内部リンクがSEOに効果をもたらす仕組みは、主に以下の3つです。

  • クローラビリティの向上: 検索エンジンのクローラーがサイト内のページを発見・巡回しやすくなる
  • リンクジュース(ページ評価)の分配: リンク構造を通じて、重要なページにSEO評価を集中させることができる
  • ユーザー体験の向上: 関連コンテンツへの導線が整備され、サイト内回遊が促進される

BtoBユーザーの行動調査(トライベック BtoBサイト調査2025、197サイト・7,700人対象)では、製品情報へのアクセス方法として、メニュー(ナビゲーション)・ページ内リンク・サイト内検索がいずれも7割超の利用率となっています。内部リンクの設計がユーザー行動に大きく影響することを示すデータです。

順位向上がもたらすクリック率の差

検索順位とクリック率(CTR)の関係を示すデータがあります。ZDNET Japanが公開した2025年9月の日本における調査によると、検索結果1位のCTRは32.4%、2位は12.8%(約2.5分の1)、3位は5.4%と急激に低下します。

このCTRの差は、内部リンク設計を含むSEO施策の価値を示しています。ただし、クリック率は業種やブランド認知度によって変動するため、あくまで傾向として捉えてください。

内部リンクの設置場所と効果の比較

内部リンクは設置場所によってSEO効果とCVR効果が異なります。国内SEO担当者調査(FNNプライムオンライン)では、ROI向上施策の上位として「内部リンク設計」が52.2%、「コンテンツの量産」が41.6%、「被リンク獲得」が36.9%と報告されています(ただし、元調査のサンプル数・業種内訳は一部非公開であり、トレンド把握の参考値としてご覧ください)。

以下に、設置場所ごとの効果を比較表で整理します。

【比較表】内部リンク設置場所と効果の比較表

設置場所 SEO効果 CVR効果 設計のポイント
グローバルナビゲーション 高い(全ページから評価分配) 中程度 主要カテゴリ・サービスページへの導線を優先
パンくずリスト 高い(階層構造を明示) 低い サイト構造を正確に反映する
本文中の文脈リンク 高い(コンテキストを伝達) 高い 自然な文脈でクリックしたくなる位置に配置
関連記事ブロック 中程度 高い 閲覧中の記事と関連性の高いコンテンツを表示
サイドバー 中程度 中程度 人気記事や資料DLへの導線に活用
記事末尾のCTA 低い(SEOより導線重視) 非常に高い 資料DL・問い合わせ・関連サービスへ誘導

本文中の文脈リンクは、検索エンジンにリンク先の内容を伝えやすく、ユーザーにとっても自然な導線となるため、SEO・CVR両方の効果が期待できます。記事末尾のCTAはSEO効果は限定的ですが、CVR向上の観点では最も重要な設置場所です。

トピッククラスターモデルで内部リンクを構造化する

トピッククラスターモデルとは、中心となるピラーページと個別の詳細記事(クラスターページ)を相互に内部リンクで結ぶSEO設計手法です。

よくある失敗パターンとして、内部リンクを「記事完成後に思いついたものを貼る」という後付けの作業と捉えているケースがあります。 場当たり的に貼っても、サイト全体の導線が設計されていなければSEO効果もCVR向上も限定的になります。

トピッククラスター型に内部リンクを再設計した複数サイトのケーススタディ(2025年)では、検索順位6.2位向上、オーガニック流入180%増加、コンバージョン率45%向上、滞在時間90秒延長という成果が報告されています。ただし、これは事例ベースの数値であり、サンプル数・業種は限定的です。また、内部リンク以外の同時施策(コンテンツ改善等)も影響している可能性がある点に注意が必要です。

また、あるBtoB企業では、導線強化(フォーム簡素化、ホワイトペーパー増加、ウェビナー連携、内部リンク設計)により過去3年間で資料DL数34倍、受注額9倍を達成したという事例も報告されています(2025年事例記事)。こちらも内部リンク単体の効果ではなく、複合的な施策の結果である点を考慮してください。

ピラーページとクラスターページの関係

ピラーページとは、トピッククラスターの中心となる包括的な解説ページです。ビッグ〜ミドルキーワードで上位表示を狙います。

トピッククラスターの構造は以下のようになります。

  1. ピラーページ(ハブ記事): テーマ全体を包括的に解説。各クラスターページへのリンクを集約
  2. クラスターページ(詳細記事): 個別のサブトピックを深掘り。ピラーページへリンクバック
  3. 事例・資料: クラスターページから導線を設計。CVポイントとして機能

この構造により、ピラーページにリンクジュース(ページ評価)が集中し、ビッグキーワードでの上位表示を狙いやすくなります。同時に、クラスターページからピラーページ、そしてCVポイントへの一貫した導線が構築できます。

内部リンク設計チェックリスト

以下のチェックリストを使って、自社の内部リンク設計を確認してください。

【チェックリスト】内部リンク設計チェックリスト

  • 内部リンク設計がコンテンツ戦略と連動している
  • ターゲットキーワードごとにピラーページを定義している
  • ピラーページとクラスターページの関係を整理している
  • 記事作成前に内部リンク先を計画している
  • 本文中に文脈に沿った内部リンクを配置している
  • 関連記事ブロックを設置している
  • 記事末尾にCTA(資料DL・問い合わせ)への導線がある
  • グローバルナビゲーションから主要ページへの導線がある
  • パンくずリストがサイト構造を正確に反映している
  • 3クリック以内で主要情報(製品詳細・資料DL・事例・問い合わせ)に到達できる
  • 孤立ページ(内部リンクが1本もないページ)がないか確認している
  • リンク切れを定期的にチェックしている
  • アンカーテキストがリンク先の内容を適切に表現している
  • 過度な内部リンクでユーザー体験を損なっていないか確認している
  • 新規記事公開時に既存記事からの内部リンクを追加するフローがある

まとめ:戦略連動型の内部リンク設計でSEOとCVRを両立する

本記事では、内部リンク設計の基礎からトピッククラスターモデルによる構造化、チェックリストまでを解説しました。

ポイントを整理します

  • 内部リンクは設置場所によってSEO効果・CVR効果が異なる
  • 後付けで思いついたものを貼るだけでは効果が限定的
  • トピッククラスターモデルでピラーページを中心に構造化する
  • 記事戦略の段階で内部リンク設計を組み込むことが重要

BtoBサービスサイト調査(シーラベル2025、有効回答105社)では、内部リンク構造の最適化が「最も効果があったSEO施策」の1位に挙げられています(サンプル数は限定的ですが、傾向として参考になります)。

内部リンクは「記事を書いてから貼る」後付けの作業ではなく、記事戦略の段階で全記事に一貫した導線を設計することで、SEO効果だけでなくCVR・商談化率の向上にもつながります。まずは本記事のチェックリストで自社の内部リンク設計を確認し、改善ポイントを洗い出すことから始めてください。

「記事は出してるのに商談につながらない」を解決する。
御社を理解して書くから、刺さる。この記事はMediaSprintで作成しました。

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よくある質問

Q1内部リンクはSEOにどれくらい効果がありますか?

A1BtoBサービスサイト調査(シーラベル2025、有効回答105社)では、「最も効果があったSEO施策」の1位が内部リンク構造の最適化で15.0%を占めています。SEO施策がうまくいっている企業では36.8%が効果ありと回答しています。ただし、内部リンク単体ではなく、コンテンツ品質や外部リンクとの組み合わせが重要です。

Q2内部リンクは1記事に何本貼るのが適切ですか?

A2一般的な実務慣行として、本文中の文脈リンクは数本〜十数本程度、関連記事ブロックは数本程度、CTAへのリンクは数本程度が目安です。ただし、多く貼れば良いわけではなく、文脈の自然さとクリックされる確率を重視することが大切です。

Q3トピッククラスターモデルとは何ですか?

A3中心となるピラーページ(包括的な解説ページ)と個別の詳細記事(クラスターページ)を相互に内部リンクで結ぶSEO設計手法です。ケーススタディでは、トピッククラスター型に再設計した複数サイトで検索順位向上、オーガニック流入増加などの成果が報告されています(ただし事例ベースであり、内部リンク以外の同時施策も影響している可能性があります)。

Q4内部リンクはどこに設置すると効果的ですか?

A4BtoBユーザーの7割超がナビゲーションとページ内リンクを製品情報へのアクセス方法として利用しています(トライベック調査2025)。本文中の文脈に沿ったリンク、記事末尾の関連記事ブロック、CTAへの導線など複数箇所を組み合わせることが効果的です。設置場所ごとにSEO効果とCVR効果が異なるため、目的に応じて使い分けてください。

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B2Bコンテンツマーケティング実践ガイド編集部

「PVではなく商談につながる」をテーマに、BtoB企業のマーケ担当者へ実践ノウハウを発信。デシセンス株式会社が運営。