オウンドメディアのSearch Console活用|成果直結のデータ分析法

著者: B2Bコンテンツマーケティング実践ガイド編集部公開日: 2026/1/179分で読めます

「記事は出してるのに商談につながらない」を解決する。
御社を理解して書くから、刺さる。この記事はMediaSprintで作成しました。

MediaSprintについて詳しく見る →

Search Consoleを見ているのに成果につながらない理由

Search Consoleは単なるSEOツールではなく、ターゲットに刺さるキーワードを発見し、成果につながるコンテンツ改善の優先順位を判断するための意思決定ツールとして活用すべきである——本記事ではこの結論を詳しく解説します。

Search Consoleでデータを確認しているのに、PVは増えても商談につながらない——そんな課題を抱えるBtoB企業は少なくありません。その原因の多くは、Search Consoleを「順位確認ツール」としてしか使っていないことにあります。

さらに、検索環境自体も変化しています。調査によると、AI Overviewsが表示される検索結果において、検索1位サイトのクリック率が22.6ポイント低下しているとされています(2025年日本市場、AI Overviewsの影響は継続的に変動しているため自社データでの検証が必要)。ゼロクリック検索、つまり検索結果ページ上で回答が得られ、サイトへのクリックなしに検索が完結する現象が増えているのです。

この記事で分かること

  • Search Consoleの主要機能とパフォーマンスレポートの正しい読み方
  • 順位・表示回数だけを追いかけても成果が出ない理由
  • 成果につながるキーワードの優先度判断方法
  • 商談化・リード獲得につなげるための活用チェックリスト

Search Consoleの主要機能とパフォーマンスレポートの読み方

パフォーマンスレポートは、Search Consoleの中核機能で、検索クエリごとの表示回数・クリック数・CTR・平均順位を確認できるレポートです。このレポートを正しく読むことが、成果につながる改善の出発点となります。

CTR(クリック率) とは、検索結果での表示回数に対するクリック数の割合です(CTR = クリック数 ÷ 表示回数)。調査によると、検索順位別CTRは1位で27.6%、3位で13.9%、10位で2.3%とされています(2025年日本オウンドメディア平均、Impress Web担当者調査)。ただし、この数値は業界・キーワードにより大きく異なるため、自社データとの比較が重要です。

2025年11月にはブランドクエリフィルタが導入されました。これはブランド関連と非ブランド関連の検索クエリを自動で区別できる機能で、自社名での検索(指名検索)と一般キーワードでの検索を分けて分析できるようになりました。

Googleアナリティクスとの違い・使い分け

Search ConsoleとGoogleアナリティクス(GA4)は役割が異なります。

Search Consoleは「検索流入前」のデータを確認するツールです。どのクエリで表示されたか、何位に表示されたか、クリックされたかを把握できます。一方、GA4は「検索流入後」のデータを確認するツールで、サイト内での行動やコンバージョンを追跡します。

両者を連携させることで、「どのキーワードで流入した人が、最終的にコンバージョンにつながったか」という流れを一貫して追跡できます。Search Consoleだけを見ていても、流入後の成果が見えないため、必ずGA4との連携を行いましょう。

順位・表示回数だけを追いかける失敗パターン

Search Consoleで「検索順位が高いキーワード」「表示回数が多いキーワード」だけを追いかけるのは、よくある失敗パターンです。ターゲットペルソナの課題と紐づかないキーワードで順位を上げても、商談にはつながりません。

調査によると、2025年日本市場の平均CTRは1.82%(全クエリ)、BtoB業界では0.8-1.5%が目安とされています(Auncon社2025年SEO総括レポート、業界・キーワードにより変動大)。また、検索順位が4位以下になるとクリック率が10%を切り、10位ではクリック率が2.5%まで低下するという傾向も報告されています。

これらの数値を見ると、「とにかく順位を上げればよい」と考えがちです。しかし、問題はそこではありません。自社のターゲットが検索しないキーワードで1位を獲得しても、商談にはつながらないのです。

また、カニバリゼーション(同一キーワードで自社の複数ページが競合し、互いの検索順位を下げてしまう現象)のリスクもあります。キーワードを増やすことだけを目的にコンテンツを量産すると、自社ページ同士が競合してしまい、結果として順位が下がるケースがあります。

成果につながるキーワードの優先度判断方法

成果につながるキーワードを見つけるには、「検索順位」と「ターゲット関連度」の両軸で評価することが重要です。以下のマトリクスを使って、優先的に改善すべきキーワードを判断してください。

【比較表】キーワード優先度判断マトリクス(順位×ターゲット関連度)

検索順位 ターゲット関連度:高 ターゲット関連度:低
高(1-10位) ◎ 維持・強化:成果直結の重要キーワード △ 見直し:流入はあるが成果につながらない可能性
中(11-30位) ○ 優先改善:リライトで順位向上を狙う × 優先度低:リソースを他に振り向ける
低(31位以下) ○ 新規コンテンツ候補:ターゲットニーズに応える記事を作成 × 対象外:ターゲット外のため対応不要

「順位は中程度だが、ターゲット関連度が高いキーワード」が最も改善効果が出やすい領域です。既存コンテンツのリライトで順位向上を狙えるためです。

実際に、ある製薬企業のオウンドメディアでは、Search Consoleで特定した疾患関連クエリに対してコンテンツを改善した結果、CTRが2.5%向上し、問い合わせが15%増加したという事例があります(2025年事例、製薬業界の特定事例であり他業界での再現性は保証されない)。

CTRが低い×表示回数が多いクエリの改善方法

「CTRが低いが表示回数が多いクエリ」は、改善効果が出やすいポイントです。表示はされているのにクリックされていないということは、タイトルやメタディスクリプションの訴求力に課題がある可能性があります。

改善のポイントは、ターゲットペルソナの課題を踏まえた訴求軸をタイトル・メタディスクリプションに反映することです。「誰に向けた記事か」「どんな課題を解決できるか」が伝わるようにすることで、CTR向上が期待できます。

Search Console活用チェックリスト

成果につなげるためのSearch Console活用について、確認すべき項目をチェックリストにまとめました。週1回のルーチンとして活用してください。

なお、生成AI経由の流入は現時点では全体の最大0.9%程度にとどまっているとの調査結果があり(2025年、AI検索の普及とともに変動の可能性あり)、オーガニック検索からの流入は引き続き重要な流入源です。

【チェックリスト】Search Console活用チェックリスト(成果につなげる確認項目)

  • パフォーマンスレポートを週1回確認している
  • 過去28日間のデータを定期的に確認している
  • ブランドクエリと非ブランドクエリを分けて分析している
  • CTRが低い×表示回数が多いクエリを特定している
  • 特定したクエリのタイトル・メタディスクリプションを確認している
  • ターゲットペルソナの課題と紐づくキーワードを把握している
  • ターゲット関連度の高いキーワードを優先して改善している
  • 順位が中程度(11-30位)のターゲット関連キーワードをリライト候補としている
  • カニバリゼーション(自社ページ同士の競合)をチェックしている
  • GA4と連携して流入後のコンバージョンを追跡している
  • 改善施策の前後でCTR・順位の変化を記録している
  • インデックス状況を確認し、エラーがないかチェックしている
  • Core Web Vitals(ページ速度・ユーザー体験指標)を確認している
  • モバイルユーザビリティのエラーがないか確認している

まとめ:Search Consoleを意思決定ツールとして活用する

本記事では、オウンドメディアにおけるSearch Console活用について解説しました。

本記事のポイント

  • Search Consoleは順位確認だけでなく、成果につながる意思決定に活用すべきツール
  • AI Overviews等の影響でCTRが変動しており、順位が高くてもクリックされない現象が増えている
  • 順位・表示回数だけを追いかけるのは失敗パターン。ターゲット関連度との両軸で評価する
  • 「順位は中程度だがターゲット関連度が高いキーワード」が最も改善効果が出やすい
  • GA4と連携して、流入から成果(コンバージョン)までを一貫して追跡する

PV追求ではなく、商談化・リード獲得につなげるためには、Search Consoleのデータをターゲット・USPと紐づけて分析することが重要です。本記事で紹介したチェックリストと優先度判断マトリクスを活用し、成果につながるコンテンツ改善を進めてください。

Search Consoleは単なるSEOツールではなく、ターゲットに刺さるキーワードを発見し、成果につながるコンテンツ改善の優先順位を判断するための意思決定ツールです。

「記事は出してるのに商談につながらない」を解決する。
御社を理解して書くから、刺さる。この記事はMediaSprintで作成しました。

MediaSprintについて詳しく見る →

よくある質問

Q1Search Consoleはどのくらいの頻度で確認すべきですか?

A1週1回のパフォーマンスレポート確認をルーチン化することを推奨します。特にCTRが低い×表示回数が多いクエリは優先的に確認し、タイトル・メタディスクリプションの改善などのアクションにつなげましょう。

Q2検索順位が高いのにクリック数が少ないのはなぜですか?

A2AI Overviews等の検索結果上での回答表示により、1位サイトでもCTRが低下する傾向があります。調査によると、AI Overviews表示でCTRが22.6ポイント低下したデータがあります。また、タイトル・メタディスクリプションの訴求力も影響するため、ターゲットに刺さる表現への改善を検討してください。

Q3BtoB業界のCTR目安はどのくらいですか?

A3調査によると、2025年日本市場の平均CTRは1.82%、BtoB業界では0.8-1.5%が目安とされています。ただし業種・キーワードにより大きく異なるため、平均値を鵜呑みにせず自社データとの比較が重要です。

Q4Search ConsoleとGoogleアナリティクスの違いは何ですか?

A4Search Consoleは検索流入前のデータ(クエリ・順位・CTR)を確認するツール、GA4は流入後のデータ(サイト内行動・コンバージョン)を確認するツールです。両者を連携させることで、流入から成果までを一貫して追跡できます。

B

B2Bコンテンツマーケティング実践ガイド編集部

「PVではなく商談につながる」をテーマに、BtoB企業のマーケ担当者へ実践ノウハウを発信。デシセンス株式会社が運営。