PREP法を使っても「伝わらない」と言われる原因
PREP法で書いたのに「何を言いたいかわからない」と言われる問題を解決したいなら、PREP法で本文構成を作成する際は、型に当てはめる前に「誰に・何を・なぜ」を明確にすることで、説得力があり読み手に伝わる文章を作成できます。
「PREP法を使っているのに、結局何が言いたいのかわからないと言われる」「チームで記事を書くと、記事ごとに主張がバラバラになってしまう」という課題を抱えている方は少なくありません。
PREP法とは、Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(再確認)の順序でメッセージを論理的に構成するコミュニケーション手法です。しかし、この型だけを覚えて当てはめても、伝わる文章が書けるとは限りません。
この記事で分かること
- PREP法の基本と各構成要素の役割
- PREP法のメリットとBtoBでの活用シーン
- PREP法を使っても伝わらない原因と対策
- 型に当てはめる前に確認すべきチェックリスト
- すぐに使えるビジネスメールのテンプレート
PREP法の基本と構成要素
PREP法は、結論を最初と最後に配置することで、読み手・聞き手に強い印象を残す文章構成の手法です。ビジネス文書やプレゼンテーションで広く活用されています。
ある調査によると、PREP法のテンプレートは2万人が活用し成果を出したと報告されています(2017年データ)。ただし、この数値は特定のサービスの利用実績であり、一般化には注意が必要です。
Point・Reason・Example・Pointの役割
PREP法を構成する各要素には、それぞれ明確な役割があります。
Point(結論) は、PREP法の最初と最後に配置する主張や要点です。読み手の注意を即座に引きつける役割を担います。冒頭で結論を述べることで、読み手は「何について書かれているか」を最初に把握でき、続く内容を理解しやすくなります。
Reason(理由) は、結論に至った論理的根拠や背景を示す部分です。説得の基盤を築く役割を担います。「なぜその結論に至ったのか」を論理的に説明することで、読み手の納得感を高めます。
Example(具体例) は、理由を裏付けるデータ、事例、数字を示す部分です。信頼性を高める役割を担います。具体的な事例やデータを提示することで、抽象的な主張が具体性を持ち、説得力が増します。
最後に再度Point(結論) を述べることで、読み手の記憶に主張を定着させます。
PREP法のメリットと活用シーン
PREP法を使うことで、読み手の注意を引きやすくなり、説得力のある文章を作成できます。結論を最初に述べるため、忙しいビジネスパーソンにも要点が伝わりやすい構成です。
BtoBでのPREP法の活用シーンとしては、以下が挙げられます。
- 提案書・企画書: 冒頭で提案内容の結論を述べ、採用すべき理由を示す
- プレゼンテーション: 聴衆の関心を最初に引きつけ、論理的に説明する
- ビジネスメール: 相手の時間を奪わず、要点を素早く伝える
- 報告書・レポート: 結論を先に示し、詳細は後から補足する
近年では、AIツールとPREP法を組み合わせた記事作成が広まっています。ある事例では、ChatGPT活用時にPREP法を適用することで、記事執筆時間が大幅に短縮されたと報告されています(2025年記事)。ただし、これは特定条件下での事例であり、すべてのケースで同様の効果が得られるとは限りません。
PREP法を使っても伝わらない場合の原因と対策
PREP法の型だけを覚えて当てはめても、「誰に向けて」「何を伝えたいか」が曖昧だと、構成は整っているのに伝わらない文章になってしまいます。これは多くの人が陥る失敗パターンです。
形式を守ることと、伝わる文章を書くことは別の問題です。PREP法はあくまで「伝え方の型」であり、「何を伝えるか」の設計が不十分だと、型に当てはめても効果は限定的です。
伝わらない原因として多いのは、以下のケースです。
- 結論(Point)自体が読み手にとって価値がない: 読み手が知りたいこと、読み手にとってのメリットが結論に含まれていない
- ターゲットが曖昧: 「誰に向けて書いているか」が明確でないため、結論の切り口がぼやける
- 理由と具体例が結論を支えていない: 論理の一貫性がなく、読み手が納得できない
対策として重要なのは、型に当てはめる前に「誰に・何を・なぜ」を明確にすることです。
PREP法で文章を書く前のチェックリスト
以下のチェックリストを使って、PREP法で文章を書く前に確認してみてください。
【チェックリスト】PREP法で文章を書く前の確認チェックリスト
- この文章は誰に向けて書いているか(ターゲット)が明確になっている
- ターゲットが抱えている課題・知りたいことを把握している
- この文章で伝えたい結論(Point)が一言で言える
- 結論はターゲットにとって価値のある内容になっている
- 結論に至った理由(Reason)を論理的に説明できる
- 理由を裏付ける具体例(Example)やデータがある
- 結論・理由・具体例に論理的な一貫性がある
- 文章を読んだ後、ターゲットに取ってほしい行動が明確になっている
- チームで書く場合、結論の方向性が全員で共有されている
- 専門用語や前提知識がターゲットのレベルに合っている
チェックが付かない項目がある場合は、型に当てはめる前にその項目を整理することで、伝わる文章に近づきます。
PREP法を使った実践例とテンプレート
PREP法を実際のビジネス文書に適用する際は、各要素(P・R・E・P)を意識しながら構成を組み立てます。以下に、ビジネスメールでのテンプレートを紹介します。
【テンプレート】PREP法を使ったビジネスメールのテンプレート
件名: {{提案内容}}のご提案
{{担当者名}}様
お世話になっております。{{自社名}}の{{自分の名前}}です。
【Point(結論)】 {{提案内容}}を導入されることで、{{ターゲットのメリット}}が実現できると考え、ご提案いたします。
【Reason(理由)】 貴社では現在{{ターゲットの課題}}という課題をお持ちと伺いました。{{提案内容}}は、{{課題を解決できる理由}}という特徴があり、この課題の解決に貢献できます。
【Example(具体例)】 同業他社の{{業種}}企業様では、{{提案内容}}の導入により{{具体的な成果・事例}}という結果が得られています。
【Point(再確認)】 つきましては、一度詳細をご説明させていただければ幸いです。{{日程候補}}のいずれかでお時間をいただけますでしょうか。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
差し込み変数:
- {{担当者名}}: 送信先の担当者名
- {{自社名}}: 自社の会社名
- {{自分の名前}}: 自分の氏名
- {{提案内容}}: 提案する製品・サービス名
- {{ターゲットのメリット}}: 相手が得られる具体的なメリット
- {{ターゲットの課題}}: 相手が抱えている課題
- {{課題を解決できる理由}}: 提案が課題解決につながる理由
- {{業種}}: 事例企業の業種
- {{具体的な成果・事例}}: 事例企業で得られた成果
- {{日程候補}}: 打ち合わせ候補日
提案書・報告書での活用例
提案書や報告書でPREP法を適用する際は、冒頭のエグゼクティブサマリーで結論を述べ、その後に理由と根拠を展開します。
冒頭に結論を置くことで、読み手は「この資料で何を伝えたいのか」を最初に把握でき、詳細を読む際の理解が深まります。特に意思決定者向けの資料では、最初の1ページで結論がわかる構成が効果的です。
報告書では、「結論」「背景・経緯」「詳細データ」「結論の再確認と次のアクション」という流れでPREP法を適用できます。
まとめ:型だけでなく「誰に・何を・なぜ」を明確にする
PREP法は、ビジネス文書やプレゼンテーションで説得力のある構成を作るための有効な手法です。しかし、型だけを当てはめても伝わる文章が書けるとは限りません。
本記事のポイントをまとめると、以下の通りです。
- PREP法はPoint(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(再確認)の構成で、説得力のある文章を作る手法
- 提案書、プレゼン、メール、報告書など幅広いビジネスシーンで活用できる
- 型だけを当てはめても「誰に向けて」「何を伝えたいか」が曖昧だと伝わらない
- 型に当てはめる前に、チェックリストで「誰に・何を・なぜ」を明確にすることが重要
PREP法で本文構成を作成する際は、型に当てはめる前に「誰に・何を・なぜ」を明確にすることで、説得力があり読み手に伝わる文章を作成できます。本記事のチェックリストとテンプレートを活用して、伝わる文章を目指してみてください。
